懺悔の小部屋〜40号室〜  

罪深い仔羊達よ!悔い改めよ!〜


落とし込み部所属・ひろしさんの懺悔

釣行日 2003年10月5日(日)
時間 7:00〜14:00
場所 佐島沖
釣法 (本人曰く)落とし込み釣り
釣果 カワハギ43枚




それは昨年11月のことでした、我が落とし込み部の精鋭まるみ師が耳元でささやきます。「ひろしさ〜ん、肝釣りにいこうよ。」カワハギを釣りに行こうというのである。確かにバトルは決着がついてしまったことは事実。しかしながら落とし込み師として船に乗って釣るなんぞ、もっての他、来年のバトルのため精進精進!えっ、何々。まるみ師曰く「これが落とし込みの練習にもってこいっすよ。糸ふけ、聞き、誘い、全ての要素が共通してるっす。ほんで、なんてたって旨いっすよ!」確かにカワハギは旨い。なんでも肝は最も旨い時期のこと。じゃあ1回だけよ〜ん、てな具合でカワハギ釣りに行ったのが事のはじまりでした。

以来清く正しくはまってしまったオイラは、駅のホームで傘を下から上へ振りかざし(誘っちゃうのよ)、スーパーに行くと真っ先にアサリ売場に直行(いい大きさのがあったら剥きたくなっちゃうのよ)、「コッコッコッ、ギュイーン、ゴンゴン、ドピュ!」なんて寝言言ってるし(あわせが決まると昇天しちゃうのよ)、てな具合で今年もいそいそと船宿に出かける日々が続いたのでした。

おかげで落とし込みの釣果は散々、ついついあわせも聞き過ぎちゃって乗らないし、あげくに1日アタリが何度もない落とし込みを「拷問のような釣りじゃあ〜」と蔑んでしまう始末。
案の定今年も負けちゃいましたバトル。すんましぇ〜ん、落とし込み部を応援して下さるCOさん、タロさんはじめ先輩方、面目ねえ〜、って言いながら・・・・かすかに聞こえる悪魔のささやき「早いとこバトル決しちゃえば心おきなく肝行けるっすよ」(まるみ師)

前置きはこのへんにして早速本題、それは先日10月5日のことでした。空が白みはじめた5時半、我が肝部(オイオイいつから肝部になったんじゃい)の精鋭4人、まるみ師、みやちゃん、さかきさんとオイラ(とみやちゃんの義理の妹エリちゃん、一見女子高生)は佐島港つね丸さんに集合。みんないい顔してます。希望と野望に満ちあふれた顔、「今日こそ尺肝!今日こそ一家!今日こそ昇天!」やっぱ釣りはこのワクワク感から始まります。船宿の美人若女将もこっちの気持ちを察してか、いつもに増して和やかな対応。まさに癒しの空間、日頃クライアントに虐められ、女房には「働け〜」と叱咤されるビジネスマンにとってここはオアシスなのです。

和んでいる間に出船の時間が、船にはオイラたち5人の他5人の総勢10人、釣場は航程10分もかからない佐島沖亀城根。風もなく最高の凪状態、気合いも入る。いよいよ第一投目、船長の「いいよ〜」のかけ声に合わせ一斉に仕掛けを落とすやいなや、まるみ師が叫んでいます。「きたかな〜きたかな〜、叩いてる叩いてる、気持ちいい〜!」第一投目から良型。落とした瞬間に食ってきたようで、こりゃあ活性高いぞと思うやいなや、下に誘ってる間にツンツンと前アタリが、間髪入れずに竿先立てながら聞くと、「コッコッコッ」と特有のアタリ、すかさず巻きに入ると「ギュイーン」と竿を絞め込みます。オッこれは、「ゴンゴンゴン」オー叩く叩く、上がってきたのは腹パンの20cmサイズ。「いいっすね〜今日はいけるんじゃあないっすか〜!!!」まるみ師の声が弾む。そう今日は良い日にあったたようだ。

その後もポイントを変える毎に順調に釣れ、始めて2時間も経たない内にツ抜け手前、「こりゃあ20枚も夢じゃあないぞ〜」と軽口たたきながらふと隣のさかきさんを見ると・・・・顔が引きつっている。自分のことでいっぱいで気がつかなかったが、どうもまだ型を見てないようだ。この釣りは周りの釣果がやたら気になる。「なんで俺にこないの?」と考え出したら最後、どんどんペースが乱されアリ地獄にはまってしまう。まず最初の1枚が大切なのだが・・・・
「アーッ、これはきたかも」さかきさんが叫んだ。竿を見ると叩かれているのがよく分かる、いい眺めだ。上がってきたのは22cmクラスの良型。「よかった〜!」そう、ほんとによかった。この気持ちはカワハギ船に乗った者でないと解らない。恵比寿顔のさかきさん、そう、この人は恵比寿顔がよく似合う。

「ひろしさ〜ん、アロンアルファ持ってないっすか?」の声、後ろのまるみ師だ。どうも愛用の竿SS早技のトップが抜けてしまったようだ。あいにく接着剤類は持っていない。「オイラの予備竿(バイオクラフトH)使って下せ〜」「へーい、すんません、それじゃあ」そう困ったときはお互い様。まるみ師にはいろいろお世話になっている。釣りのことから、PC、クッキング、WRC、パチスロそして五反田、曙町までこの人の守備範囲は「エリア○み」と呼ばれるほど広くそして深い。どこに行っても機関銃のような営業トークで周りを自分の空間にしてしまう。ほらまた聞こえてきた。「ひろしさ〜ん、この竿硬いっすよ〜!」何言ってるんだ、俺の竿が硬いことはよく知ってるくせに(オイオイ)

そうこうしているうちに船は養殖ブイが連なって浮かぶポイントに。「ここはあまり根掛かりしないからたるませても大丈夫だよ〜」の声。どうも砂まじりのようだ。このポイントで本日のクライマックスを迎える。一投目から本命のアタリ、小型中心だが入れ食い状態に。今まで本命連釣なんて2〜3枚がせいぜいだったのに、こんなに釣れていいの?。時には20オーバーも混じり船中お祭り状態になってきた。さかきさんはあれ以来憑き物が落ちたように数を延ばし、まるみ師は「硬い〜!気持ちいい〜!」と叫びながら良型を重ねる。オイラも初めての本命一家も経験し既に30枚を超えた。

沖あがりまで後1時間となった頃だったか、着底後一度タタキを入れてスッと上に誘った瞬間、ゴンと強烈なあたり、エッと思う間もなくゴンゴンゴン、強烈な締め込み、竿先は水面下にもっていかれたのまま。「キターッ」と声にもならず、ひたすら巻くこと数秒後、フッと軽くなった・・・・アチャー、バレたか。再度巻くもやっぱり乗っていない。ガックシ!さかきさん曰く「今の大きかったすね、尺肝じゃあないっすか?」そう午前中にも一度良型をバラしたが、その時の感触とは比にならない。尺肝だったかも。船宿の尺肝魚拓が目に浮かぶ・・・・

強烈なバラシの余韻を残しながらもその後、着実に数を重ねついに沖上がりの時間。いつもなら未練タラタラ、帰途の船中はけだるい空気がさまようのだが、今日は違う。釣った〜、大型バラシはチト悔しいけど、ほんとによく釣った。みんなの笑顔に充実感が漂う、船長も満足げ。「こんなこと二度とないかもっすね〜」と言いながら、まるみ師と握手。釣り終わった後に仲間と握手するなんて久しぶりだ。思えば福チヌが設立されて早3年、いろいろな楽しいことがあって、そして美しい思い出ができた。きっとこの日の釣行もその1頁に綴られることになるだろう。

ありがとう福チヌ!こんな楽しい一生つきあえる仲間達と出会うことができて。
ありがとう福チヌ!こんな楽しい一生つきあえる釣りに出会うことができて。
小生これからも福チヌ一筋、そして肝一筋、釣りを極めたいと思う決意であります!
(どこが懺悔じゃ〜!)

本日の釣果:オイラ43枚(ブッチギリの竿頭)、さかきさん28枚(堂々の2位、後半の追い込みはお見事)、まるみ師27枚(僅差の3位、自前のフニャチンならぬ軟調竿なら40枚は堅かったかも)
ということで福チヌ1―2―3独占!恐るべし福チヌ!

エッ、みやちゃんはどうしたかって?
(「ちびまるこ」の野口さん風に)
「クックックッ言えないよ、みやちゃんツ抜けなかったなんて・・・・」
「クックックッ言えないよ、みやちゃん実はスソだったんだ〜なんて・・・・」
(逃げろ〜)

協力:つね丸
http://homepage1.nifty.com/tunemaru/



 満足げな昇天部長の図





 喜びを噛み締める幻斎さんの図


            ※写真協力 つね丸





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