投稿者 |
ひさ |
釣行日 |
2000年7月29日(土)〜7月30日(日) |
場所 |
5−T |
ハッピー・ハッピー・バースデイ!
流通業界は6〜7月のボーナス時期はかきいれ時となる。ここ数日の忙しさ故に釣りに対する禁断症状は重くなる一方だ。週末にはおがわさんも凱旋との事で久しぶりに楽しい釣りが出来そうだし、なんといってもこの週末は37回目のバースデー。自然と気合が入るものである。そう言えばナミ部長も誕生日に本命を釣り上げている・・・。今思えば気合と共に、何か「予感」のような物があったのかもしれない。
7月29日土曜日、夜這い釣行の為に仕事を夕方までに片付け、会社の近くのポイント星川店を覗いてみる。ここで最近ウキ部で話題になっている「カヤウキ」と配合エサを買い、一路家路へ・・・と思ったのだが、またまた欲望が頭を持ち上げPへまっしぐら、2時間ほど遊ばれてから立野さんでオキアミと小物を仕入れて帰宅する。おかげで仮眠を取る時間が無くなってしまった。
自宅で食事とメールチェックを済ませ、午後11時過ぎ、福浦へ向けて出発。連日の忙しさと睡眠不足で少しまぶたが重い。しかし朝であろうが昼であろうが夜であろうが、とにかく釣りに行く時は心がはずむものである。車を運転しながらそんなウキウキモードの自分に気付き、いつのまにか本当の釣りバカオヤジになってしまっている自分が、なんだかとても可笑しく思えてきた。
途中ローソンでドリンクと氷を買って11時半頃に現地に到着。今日は予定通りならおかしやさんとひろし部長が入っているはずである。とりあえず二人がいるであろう5−T付近を覗きに行くと、いたいた!穂先ケミの下に二連のケミが宙に浮いている。
声をかけてビックリ!既におかしやさんが1枚仕留めたとの事・・・。これはウカウカしていられない。早速仕度に入るが、問題は釣り座である。この日は夜釣り組が異様に多く、5番には入る隙間があまりない。話題に上った6番に行ってみるが、こちらは風が強く潮も強烈に早そうなので、せっかく買ったカヤウキが試せない・・・。では4番は・・・こちらは釣り人はあまりいないが先日恐い思いをしているから心細い・・・。さんざん迷った挙句、ひろし部長とおかしやさんの隣に割り込ませてもらうことにした。
おかしやさんとひろし部長共に今日は底に狙いを絞っているようだ。私の今日の作戦はフカセ。配合エサはポイントで見つけたマルキューの分離型配合エサ。上層にエサ取りを浮かせて中層から底で本命を狙う配合エサとの事だ。いつも使っているチヌパワーより比重は軽い。これにチヌパワースペシャルと3倍おからダンゴを少しブレンドして、中層やや下目で本命を狙う作戦だ。午前3時21分に大潮満潮を迎えるこの日、ウキ下は3ヒロ弱からスタート。
仕度を終えて、いざ!と意気込むと、隣でひろし部長の「渋いっす!」の声。「全然魚の気配なくなっちゃたね」とおかしやさんが帰り仕度・・・。よ〜し、それなら!「ひろし部長、今コマセ撒いて魚呼ぶからね〜!」と、日付が変わった誕生日、7月30日午前0時過ぎに戦闘開始。
1時間ほど小魚に遊ばれて、午前1時過ぎだったか、おがわさんが到着。カヤウキはやはり感度の面では申し分ない。アタリが明確に伝わってくる。おがわさんと話している間にもポコポコウキがしもる。一度散った魚を再び集めているのは確かだ。でも本命がこない・・・。
何度か小メバルやらアジやらの顔を拝み、おがわさんが仕度の為に座を立った直後、同じようなアタリにアワセを入れると「ガツン」
・・・明らかに大物だ。よ〜し!来た!と思った瞬間、お約束のすっぽ抜け・・・。やはりやってしまったお馴染みのバラシでした。
でも大きいの回ってきたよ!とひろし部長共々気合を入れ直して戦闘再開。
ところがその後はなにやらエサ取りが出現し、ウキへのアタリは全く無くなってしまった。釣り座の正面やや右に根があり、ここへウキが流れるとウキ下3ヒロでも根掛かりを起こす。左目に仕掛けを投入してウキを流し、根に掛かってはしもるウキにアワセを入れ仕掛けを回収・・・こんな操作を繰り返していると、午前2時15分、ウキが微妙に違う動きでしもっていく・・・。アワセを入れると今度は生命反応有り。あまり大きくないな、と思った瞬間、強烈な突っ込み。やった〜。今度こそ!とテトラを移動、慎重にやり取り開始。隣で一部始終を見ていたひろし部長が「チヌ!チヌ!」とタモを持って取り上げ配置についてくれる。やり取り数分、無事タモ入れ完了。あがってきたのは見事な魚体、43cm、1.4kg(自宅で計測)の本命。
やりました!福浦自己記録更新です。誕生日の1枚に感激しながら絞めていると、こんな時間に鳴る筈の無い携帯電話の着信が・・・。出てみるとおがわさん、「釣れました〜!」・・・「えっ?こっちもですよ〜!」
しばらくするとストリンガーに獲物(38cm本命)をぶら下げたおがわさん登場。「クーラー持ってこなかったす」というおがわさんの獲物をクーラーに入れてあげて、戦闘再開。
午前3時過ぎだったか、たもさん登場。その頃から再びウキに活性が戻り、1回バラシ(魚種不明・感触では大型)の後、午前4時ちょうど、今度はウキがスーっと海に滑り込む。合わせると最初から強い引き・・・。明らかにチヌだ!これもテトラを移動して慎重にやり取り、今度は自分でタモ入れ。上がったのは42cm、1.2kgの本命。もう気分爽快有頂天そのもの。自己記録更新ばかりか、1日2枚のおまけ付きなんて!完全に舞い上がりながらも獲物を絞めていると、薄暗がりの中にスパイクの足音が・・・。ふと見るとまたまたおがわさんだ。そして良く見るとストリンガーにぶら下がった本命(43cm)を高々と上げている。そしておがわさんの方もタモに入った私の本命を見てあっけに取られている。「えっ?またなの?」・・・
いったい福浦って所はなんてところなんだ!
こんな素晴らしい海が身近にあって、俺はなんて幸せなんだろう!
又しても福浦の素晴らしさを身を持って実感した1日であった。
その後午前4時半頃から潮が急に早くなり、非常に釣りにくい状況になってしまう。コマセも予定通り終了した為、午前5時納竿となった。
カメラを持ってきていたひろし部長に、計測と記念撮影をお願いする。両手に本命を持った私は、正に「恵比寿顔」だっただろう。顔が緩みきっているのが自分でもわかったが、気持ちを抑える事はできなかった。
ウキ部勝ち越しの4枚を並べると壮観そのもの。「こんなこと2度とないかもね。」と、こちらも写真をパチリ。
満面笑顔の私とおがわさん、再び福浦での健闘を誓い合った。
それにしても素晴らしい1日だった。37年間生きてきて最高のバースデーだ。
次の目標はこーさんの49cm。がんばって今年中に釣り上げるぞ〜!
→→→この時の写真はこちらへ
投稿者 |
ひさ |
釣行日 |
2000年7月2日(日)17時〜19時30分 |
場所 |
5−C |
福浦チヌ同好会のメンバーがここのところ順調に本命を釣り上げている。このホームページでの情報交換を結果に結びつけている人も多い。管理人としては嬉しい限りだが、肝心の私がまだ1枚も本命を釣り上げていない。・・・このままでは「釣行記」の工事中の看板をいっこうにはずす事ができない・・・。これは由々しき問題である。思わず「クロダイ釣るまで禁煙だ!」などととんでもない宣言をしてまで気合を入れたものの、精神的にはかなりグラついていた。しかしながら先週の釣行では確かな手応えを感じているし、昨日もインチキ落とし込みで魚の気配を感じている。今朝はおがわさんが劇的な1枚をあげている・・・。「時合い」さえつかめば可能性はある!・・・と、夕方4時、自宅に来ていた友人を無理やり車に押し込んで富岡駅まで送り、そのまま立野さんでコマセとエサを買って福浦へ車を走らせた。
午後4時30分、現地到着。やはり梅雨の晴れ間の日曜日とあって、テトラの上は今日もかなりの人が入っている。西側角の防波堤の上から眺めると、去年初めて福浦でクロダイをあげ、先週も2枚バラしているポイントが空いていたので迷わず入釣。仕掛けとコマセを準備して、午後5時過ぎ戦闘開始。
適度に濁っていいるものの、潮はまったく動いていない。しばらくはコマセを入れ続けてポイントを絞り込んでいく。
6時を過ぎた頃からアタリが出始め、25cm程のソイを筆頭に、小メバル、小カサゴが数匹顔を見せてくれた。そして潮が上がりきった午後6時半頃、ウキの微かな動きにアワセを入れるとズシンとした重い手応えと共に下への突っ込み。「これは!」とテトラを移動してやり取り開始。最近のバラシ癖が脳裏をよぎり、「今度こそ!」という祈りにも似た心境で慎重に浮かせていく。こいつが浮いてくるまでにそう時間はかからなかった。浮かせた魚体は正にまぶしい銀色。一気に引き抜ける大きさではあったが、そこはバラシの天才、一応タモを入れて一件落着。現地での目測は30cmあるかないかであったが、記念すべき2000年初物・・・。迷わず絞めてクーラーボックスの中に放り込んだ。
「時合い到来か!」と再び戦闘態勢に入りウキとのにらめっこが続く。一気にサイズアップ!と意気込むが、怪しいアタリにもアワセのタイミングがつかめず、時間だけが過ぎていった。1枚あげた直後から吹き始めた北風が、午後7時を過ぎるとまともに正面から吹き付けるようになり、ライン操作もままならなくなってきた。ラジオでは頻繁に起こっている伊豆諸島での地震と、神奈川県に雷注意報が発令された旨を放送している。小さいながらも何とか本命ゲットしている安堵感も手伝い、「潮時」と判断、午後7時20分納竿と相成った。
それにしてもアタリは相変わらず微妙・・・。今日はラインもハリスも1ランク落とし、ウキを先日買った、釣研の「列島チヌ1.5号」という新しい仕掛けで臨んでみた。前回より少し感度が良くなったようだが、まだ納得できる程のものではない。やはりナミ部長のように、日々研究という努力が腕と釣果を上げていくのだろう。クロダイ釣りは奥が深い。そんな中でも早く自分のスタイルを確立できるようになりたいものである。福浦詣ではしばらく続きそうだ。
いずれにしても、苦節8ヶ月、今、ようやく手にした1枚を眺めながら、次の更なる大物に思いを馳せている。禁煙宣言もたった1日で解除となり、何よりホッとした1日であった。