投稿者 ひさ
釣行日 2000年12月23日(土)
場所

20世紀福浦釣り納め

福浦では9番を中心に相変わらず好調が続いている。先週は目の前でナミ部長とスムスムさんにアベックアーチを放たれた。特に、そこに魚がいると確信を持って狙って釣り上げるナミ部長の腕は流石である。自分も早くそんな域に達したいものである。

それにしても今年は本当に釣期が長い。海の中は一体どうなっているのか覗いてみたいものである。「もうそろそろダメだろう・・・」と思いながらも、あの独特の引き味を思い出すだけで、休日となれば自然と福浦へ足が向いてしまうのである。
この週末も・・・。金曜の夜、「カサゴが食べたい」という会社の同僚と共に9番で竿を出した。夜の9時くらいから翌3時過ぎまで粘ったが結果は大型のバラシ1で終わった。本命のおかずを大量にゲットして恵比須顔になっている同僚を横目に、今世紀最大の後悔をしながら家路についた。帰り際に8番で竿を出しているkazさんの様子を見に行くと、なんと連れの方が小さいながらも本命をゲットしている。しかもその他にバラシ1との事・・・。「奴らはまだいる!」・・・そう確信した私は、この時既に翌日のリベンジを企んでいた。

12月23日、土曜日。おそらく今日が20世紀最後の福浦参りになるだろう。考えてみるとHPを開設以来、本命が釣れた日にしか釣行記を書いていない。今年最後の釣行なんだから釣れても釣れなくても釣行記を書こう!・・・でもやっぱり釣れた方がカッコいいな・・・。
昨日のバラシでロストした電輝ドングリを港南台Pで仕入れてから9番へ直行した。高い所からの釣りではヤッパリ円錐の方が見やすい気がするし、軽めの仕掛けにも慣れておきたいという理由で、正に9番対策用に購入したウキである。
ところが・・・現場に着いてみると予報どおり風が南西に変わっている。しかも強風波浪注意報発令中・・・これでは釣りにならない。
ここで気合が一気に萎えてしまった。なんせ2週連続で大型をバラしている9番である。腕の未熟さを痛感させられながらも、失敗を教訓にしたイメージトレーニングも重ねてきただけに、リベンジするなら9番で!と心に決めていたのである。
気合をそがれながらも、この風向きだったら竿が出せるであろう4番〜5番へ向かってみた。車を運転しながら「買っちゃったコマセどうしようかな〜、次いつ行けるかな〜」などと、既に撤退ムード濃厚である。

とりあえず海の状況を見ようとテトラ際に行くと、気合十分のスムスムさんがナミ部長のレクチャーを受けている。海もいい感じである。そう言えば前回本命をあげた時もこんな感じだった・・・。昨日kazさんの友人があげた1枚もテトラだった・・・。再び闘志が蘇ってくる。そうだ、テトラにもまだ奴らはいるんだ!自分でも呆れるほどの気分屋な性格である。

入釣したのは先日と同じテトラ落ちポイント。今年縁起のいいポイントである。午後6時過ぎ、テトラであったが、とりあえず買ったばかりの電輝ドングリ3Bで軽い仕掛けを作って戦闘開始。
しばらくはまったくアタリがない・・・。潮は下がっているがかなり深めにウキ下をとっても根掛かりもしない・・・。仕掛けは底に届いているのだろうか?
開始から40分くらい経っただろうか、ようやくウキに反応。しかしウキが横に滑っていく。明らかに青物のアタリだ。あがってきたのは予想通りサバ・・・しばらくはこいつとの我慢比べとなる。
サバがいなくなると再び沈黙・・・。う〜ん、仕掛けはタナに届いてるんだろうか・・・またもや疑心暗鬼である。
ようやくカサゴがあがってホッとしたのは午後8時をまわった頃であった。しかし今日は活性があまりよくない。一旦竿を置いて休憩を取ることにした。自販機でコーヒーを買ってスムスムさんに差し入れ、状況を聞いてみるがやはりたまに回って来る青物に遊ばれているらしい。「今日は絶対1枚あげましょうね!」と気合を入れなおして戦闘再開。しばらくすると良型のアジに続き、私にとって縁起の良くないウミタナゴがヒット・・・。「本命ボウズで20世紀終幕」・・・釣行記の見出しが頭に浮かんだ。
しかしよく考えてみると前回も本命の前にウミタナゴがあがっているし、その前にウミタナゴあげた時も本命をゲットしている。今日本命があがれば3度目の正直、厄介物のウミタナゴ君も幸せを運ぶキューピットに変身するかもしれない。ウミタナゴ君にチヌへの伝言を頼んでその鮮やかな魚体を海に返した。

午後9時半をまわってから再び潮が動き始めた!エサ取りも現れ始めた!にわかに海の中に異変が起きているようだ。しかしウキへのアタリがよくわからない。ここで思い切って仕掛けを全取替え、いつものケミトップのカヤウキで1.5号の重い仕掛けで臨む事にした。するととたんにウキへのアタリが活発になる。ピクッ、ピクッとウキが動くがシモってくれない。早くあわせても乗ってくれない。何かいる、なんだろう・・・。
しばらくしてメバルがあがってきた。いやいやこいつではない!奴だ!奴が来たんだ!そう勝手に思い込んだ私は、急に1.2号のハリスが心細くなった。コマセを放り込みながらハリスを1.7号に交換、奴の来襲に備えることにした。

そして迎えた午後10時20分、ハリスを交換してから第2投目、ウキがまたまたピクッと動く。「入れ!入れ!入れ〜!!!!」気迫が通じたのかウキがスーっと海面下に沈んでいく。「今だ!それ〜っ」とあわせるとガツン!乗った!いい感触だ。間違いなく本命の引きである。それもかなり重い!慎重に、慎重に浮かせてタモ入れ、あがったのは予想通り本命、計測すると42cmの良型であった。すぐに50m程右にいるスムスムさんに報告、「時合いですぜ、ダンナ!」

確かに時合いだったようで、その30分後、再びヒット!さっきの程重くない。浮かせるのも簡単だったが、最後の最後まで抵抗する。タモを入れようとしてもうまくいかない。結局足元のテトラ割れ部分まで引いてきてしまい魚体を確認、目測で30cm位であろうか。一気に引き抜こうかと考えた瞬間、延ばしていたタモの枠がコツンと何かにあたり竿がふっと軽くなってしまった。どうやら頭をタモ枠で小突いてしまったらしい。どうしてこう毎回毎回バラシてしまうんだろうか・・・。修業が足りませんな!
でもこれで晴れてウミタナゴ君がキューピットに変身できたようだ。

結局この日かけた本命はこの2枚、目標としていた50cmオーバーは釣れなかったものの、今世紀最後の福浦釣行を本命ゲットで締めくくれた事に感謝して、午前0時ジャスト納竿とした。
思い起こせば2000年、本当にいろいろな事があった。しかし最後に釣れたこの1枚が、今年の私の釣り生活を見事に物語っているような気がする。
21世紀もこの調子で楽しく釣り三昧といきたいところである。

皆さん、来年も釣って釣って釣りまくりましょう!
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投稿者 ひさ
釣行日 2000年12月5日(火)
場所

お気楽平日釣行記

いよいよ20世紀もあと1ヶ月を切ってしまった。残り1枚となった今年のカレンダーを数えてみると、あと27日で21世紀に突入してしまうのである。・・・全く実感が湧かないのは私だけだろうか。
ガキの頃頭の中で描いていた21世紀は、車は空を飛び、街にはロボット達が歩き、人々は自由に時間旅行が楽しめる・・・そんな世界だった筈だ。・・・それがどうだろうか、我が尊敬する両津勘吉氏も言っておられるが、30年前とそう大して変わっていないではないか!本当に21世紀はやってくるのだろうか???
いずれにしても12月、先生も大忙しで走り回るという師走である。世紀末であろうが何であろうが、とにかく年末というのは忙しいものである。世の中も年末らしく少しずつ気ぜわしくなってきたような気がする。

そんな最中、先日の休日出勤による代休を取った私は、前日の夜、いつものようにノンビリ平日釣行計画を練っていた。
予定では・・・
夜中の2時に起きて三崎でイカ釣り、昼くらいに福浦へ帰ってきてカレイ狙いの投げ釣り、夕方から夜にかけては本業のチヌ釣り・・・ちょっとハードすぎるかなと思いながらも、久しぶりの平日釣行に胸躍らせていた。

ところが・・・
翌日休みを取る為には仕事を全て片付けてしまわなければならない。それこそ必死の形相でパソコンとにらめっこである。一向に進まない仕事と格闘しながら、「あ〜、今は年末だったんだ!」とあらためて思い知らされた私は、生来のノンキ者なのかもしれない。
ようやく仕事が終わったのがちょうど午前0時・・・。翌日の本命はやっぱりチヌだから、その前の無理は許されない。特に先日の釣行後に迂闊にも熱を出してしまい家族のひんしゅくを買ってしまった私は、今度同じような事を繰り返すと釣りに行かせてもらえなくなってしまう。・・・とにかく仮眠を取らねば!いくら理解ある女房殿と言えど、夜中の2時に「釣りに行く時間ですよ〜」と起こしてくれるほど奇特な人ではない。眠ってしまうと自力で起きれるかどうか自信がなかったが、とにかく少しでも寝ておく事にした。
・・・目が覚めると、案の定太陽はすっかり昇りきっていた。

さあ、のっけから計画倒れである。それもチヌの次に楽しみにしていたイカ釣りが出来なくなってしまっただけに、いきなり出鼻をくじかれた感じがする。・・・果たして今日は本命の顔を拝む事ができるだろうか???
それでもカーテンを開けると素晴らしい上天気である。寝過ごしたお陰で睡眠も十分取った!
さあ出発だ!
気を取り直して車に飛び乗り、立野さんで餌、ローソンで昼飯とタバコと氷を買いこんで一路7番ポイントへ・・・。平日だと言うのにかなりの釣り人が既に竿を出している。
午前11時40分、私も大急ぎで投げ竿2本にコガネムシを付けて海に放り込む。以前萩野さんのページで学んだセオリーどおり極端な遠投はせず、1本を40m程に、もう1本を20mくらいの所へ落としてアタリを待つ。
ここで昼食、ようやく一服できるひと時である。海は冬の日差しを受けて穏やかにきらめいている。まさに天下泰平!お気楽平日釣行である。食後のタバコの煙が天に向かってス〜っと昇っていくのを眺めていると、年末の世の中の喧騒が嘘のように思え、何とも言えない満ち足りた気分になっていく・・・。
海は本当に私にとっての精神安定剤である。

昼食の後、投げ竿の隣に竿掛けをセットし、磯竿で胴付き仕掛けを落とし込んでおく。こうしておくと待つだけの投げ釣りに少し変化をつける事ができるのだ。「メバルでも釣って遊ぼうか」程度の発想であったが、こいつが結構忙しくさせてくれた。竿先に付けた鈴がひっきりなしに鳴るのである。リールを巻いてみると、メバル・カサゴ・ウミタナゴ・それにアイナメまでが顔を覗かせてくれる。最初のうちはリリースしていたが、そのうち福浦名物のネコ君たちがギャラリーとして集まるようになり、獲物はネコ君たちのご馳走になっていった。
投げ竿の方は・・・
一度穂先がキューンと絞り込んだのでアワセを入れて巻いてみると、イシモチがスレでかかっていたのみ。投げても投げても餌がそのまま残って帰ってくる。沖目の活性は真下と違いあまり芳しくないようである。最後にイイダコがかかって、今日の昼の部を終了とした。とにかく、のんびりとリラックスするという昼間の釣りの目的を、五目釣りというオマケをつけてもらって達成する事ができた。

竿を片付けていると9番方面で竿を出していたというおじさんがやって来た。話を聞くと南西風が強く誰も竿を出していないとの事。しかし出かける前の予報では夜になって北風に変わるという事であったから、とりあえず9番に向かってみる事にした。
現場に着いてみると、なるほど西からの風がかなり強く、釣り人も数える程しかいないが、やってやれない事もなさそうだ。しかし寒さがこたえる。携帯電話で天気予報を聞くと、今夜は南西の風が強く、現在神奈川県東部に強風波浪注意報発令中との事・・。先日来ウキ部の方々が驚くほどの釣果をあげているだけに、迷いに迷った。結局、「今度具合を悪くしたら釣りに行かせてもらえなくなる・・・」という恐怖感から、泣く泣く9番をあとにする事にした。それにしてもいつも北風に悩まされていたのに、こんな時に限って南西風とは・・・。またまた予定変更である。

9番をあきらめて向かったのは4番〜5番。ここはうって変わって波はフラット、本当に鏡のような海である。こんな福浦は久しぶりに見た気がする。魚の活性はどうだろうか???
見ると4番に1人先客が入っている。平日の夜釣りはとにかく心細いから、見える範囲に電気ウキが浮いているだけで安心できる。恵比寿様ポイントも空いていたので、この日の釣り座は4番に決定した。
仕度を整えて、辺りもだいぶ暗くなってきた午後5時に戦闘開始。第1等目からウキがシモっていく。いい引きである。あげてみると良型のカサゴ・・・。このサイズだったら、普段なら食卓に供する為迷わずキープするのだが、今日は本命一筋、外道は全てリリースする事にした。「カサゴ君、チヌ君を呼んで来てね・・・」
第2投目・・・再びウキがシモる。これも良型カサゴ。第3投目も、第4等目も活発にウキにアタリが出る。
「おいおい、今日は一体どうしちゃったんだ?活性ものすご〜くいいぞ!」
結局釣り開始から2時間位の間に、カサゴ→カサゴ→カサゴ→メバル、カサゴ→カサゴ→カサゴ→アイナメ・・・といった具合で、カサゴばかり20尾はあげただろうか。楽しい事は楽しいのだが、ハリは飲まれるわ、ハリスはすぐに痛むわで、とにかく忙しい。本命が回ってくるまで我慢を強いられる事となった。
午後7時をまわって下げ止まりの頃になると、カサゴの大群が姿を消した。「大きいのがまわってきたかな〜」と期待に胸が膨らむ。
しかしオキアミはそのまま帰ってくる。やっぱりテトラのチヌは既に落ちてしまったのか・・・。
そう言えば昼間ウミタナゴあげたっけな〜。・・・ウミタナゴが釣れた日は本命が釣れない・・・私のジンクスです。
あきらめかけたその時、ウキが海面に消えていく・・・。アワセを入れると下に突っ込んだ!ゴン!ゴン!ゴン!
来た来た来た〜!テトラ際に潜ろうとするのを必死で竿で止め、沖に走るとレバーを戻して糸を送る。ジーと音を立てて糸が出て行く。う〜ん、こいつは大きいぞ!瞬間「大物賞」が頭をよぎる・・・。
さあ戦闘再開だぞ〜・・・とレバーを握って竿を立てた瞬間、ふわっと竿が軽くなってしまった。・・・お約束のスッポ抜けである。
それはねーよ〜!・・・思わず暗闇の中で1人大きな声を出してしまった。
その後は付け餌はかじられるものの容易に口に入れてくれない状態が続く。
そして午後8時、再びウキがシモってファイト。今回はアワセがきれいに決まったようだ!さっきの奴よりはだいぶ小さめか?
やりとり数分、一発タモ入れ完了した魚体は紛れもなく本命37cm!ハリは上顎に見事に刺さっている。自分で言うのもなんだが、クロダイ釣りのマニュアル通り、綺麗に決まった竿捌きに納得の1枚である。

その後一度大きなバラシがあったが、走り方からしておそらくボラであろう。こいつらが回ってきたらそろそろ潮時である。
コマセが切れた午後9時、納竿と相成った。

いや〜、兎にも角にも今日は楽しませてもらった。その上、目標だった年間2桁に乗せる事も出来た。
釣りバカとしては本当に充実した1日だったが、私も一応社会人である。こんな時期にこんな事してていいのだろうか?
いやいや、人様が働いている時にのんびりと竿を出す・・・そんな何ともいえないお気楽な時間も必要である。21世紀に向けてカウントダウンの始まったこの年の瀬、あんまりアクセクしてもしょうがないじゃない!
皆さん、お気楽にいきましょうよ!

              「サラリーマンは〜気楽な稼業と来たもんだっ!」
                        ・・・自営業の方、ゴメンナサイ。



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