熱い夏。猛暑。暑いのは気温だけでなく、僕たちのバトルも熱い戦いが続いている。
7月終了時点で3対1。かなり厳しい戦いだ。「7、8、9月は落とし込みでしょう」との予想を見事に裏切るウキフカセ部の7月の釣果。
今の時期、絶対に落とし込みの方が有利だという気持ちはあるが、連日並ぶウキの中、圧倒的に少ない落とし込み師。言い訳はしたくないが、結果は結果だ。
浮気では4戦全勝で、トシナシを4枚を含む、10枚も上げているのに、福浦ではまだ一枚しか獲っていない。
多くの落とし込み師たちの期待を受けても、釣れないものは釣れない。
でも、まだあきらめたわけではない。僕たちなりに色々と考えることはあるんだ。
連日のように轟く雷鳴。8月最初の週末。金曜は仕事にも気合が入る。
昼間なかなか釣りにいけない僕は、なんとか5時までに仕事を終らせて帰らないと、釣行時間が短くなる。でも、そんな僕を足止するかのような、激しい夕立。傘が無いわけじゃないけど、外を眺めながら今日の作戦を考える。
ふっと、思い立って去年のデータを見てみる。去年の今ごろはポイントMで毎週の釣果。潮、地合、エサ、釣り方。
『よ〜し、今日はポイントMに集中して攻めよう』心の中で決める。
帰宅後、早速着替えて、ニョーボ、子供の冷たい視線を感じながら、車に乗り込む。
途中、太平釣りエサセンターにて夜の福浦で絶対のエサ「岩イソ」を買い込み、ポイントMへ急ぐ。今日はひろしさんも途中で合流の予定で、なんとか一枚。できれば先制攻撃をかけたい。
着いて1投目。ニゴリは最高。潮はトロトロと流れ、ウネリは無いがコンディションはかなりいい。これで釣れなきゃいつ釣れるんだ
30分後、まったくアタリがなく、途方にくれる自分がいる。
福浦の夜釣り。虫エサでは、カサゴ、メバルがコンスタントに釣れるはずなのに、今年は例年に比べ非常に少ない。でも、今日の福浦は特に異常だ。
ひろしさんに連絡をとり、Mは良くないので別な場所に入ってもらう。
連携プレー。普段は釣果よりも楽しさ優先で一緒に竿をだすのだが、今はそんなことを言っている場合じゃない。
2時間後。アタリ4回、全て素針。かなりエサは余っているが、明日のことも考えて納竿する。ひろしさんに連絡するが「ボロボロじゃ〜」との悲しい悲鳴。
翌日。朝から息子のスイミングへ付き合い、昼は冷製パスタなどを作って機嫌取り。さらに午後からは、映画とプラネタリウムへ連れて行き、仕上げに焼肉を食べさせて準備万端。
今日はポイントPと決めている。去年の実績より、夕べの結果。人が多いので、小場所ゆえ土曜日は入りたくないが、背に腹は代えられない。案の定、7名くらい入ってる。
先客の邪魔にならないように、少し離れた所から落とし込む。潮位は高い。竿下くらいから、際へかけて探ってくると、際近く、沈みテトラの先で聞き上げてくる時に違和感。
虫エサの難しいところ。ここでいったん送り込み、更に聞きながらアワセ。いつものカサゴのアタリ。と思いきや、かなりの突っ込みに『オヤ?』と思うがまだ半信半疑で竿を立てる。
沖へ廻って、更に下へとグングンとした突込みに本命を確信。その瞬間に・・・・・
スッポ抜け。『あ〜、今日はこれで終わりかぁ〜』
数少ない本命のアタリを最初の一投でバラすとは。普段虫エサではめったにバラさないのにと落ち込みながらも、まだまだチャンスはあるはずと気を取り直して落とし込む。
昨日に続いて、今日もメバル・カサゴのアタリが少ない。最初のアタリから30分後、本日2回目のアタリ。
さっきと同様、聞いてくると『モゾッ』とした感覚。根掛かりとは違う感触。活性の高いときはもう少し明確にでるのに、今日はちょっとおかしい?やはり少しだけ送り込み、次のアタリで合わせる。
完全に乗った!さっきのバラシの感覚がよみがえり、慎重というよりかなり強引なやり取りでテンションを緩めないよう気をつける。グングンと真下へ突っ込むのを糸を出さずに耐えながら、なんとか浮かせて、一発タモ入れ。
45センチ。納得のサイズ。横着してテトラの上で記念撮影。リリースしようとした瞬間。魚は自らテトラの隙間へダイブしてオートマチック・リリース。写真を撮ったあとでほんと良かった。
しかも、まだ上潮なので無事に帰ってくれたことだろう。
なんかいい気分になりながら、ひろしさんへ早速報告して落とし込み続ける。ひろしさんは明日が早いため出撃不能とのこと。今日はまだまだいけそうな気分。
しばらく、反時計回りにテトラを廻る。と、本日3回目のアタリ。今度は聞いてきた後、素直に持っていってくれてアワセも簡単。
それなりに引くが、簡単に浮いてくる。大きなメバル?水面をみるとなんか銀色に光ってるし、きっとセイゴだろうと強引に引き抜く。
「そういえばセイゴなんて釣ったことないなぁ、ということは?」と言った思いが、一瞬頭をよぎり空中を飛んでくる魚と眼が合うと「チンチンだ!」
向こうがウィンクしたのは気のせいか?慌てて腰のタモで空中キャッチを試みるが、こういうときに限ってハリが外れて、魚はタモの枠を掠めてオートマチック・リリース・・・
まだ、潮位が高いので魚は無事だろう。小さいし惜しくはないが、貴重なポイントを不注意で落としてしまった。
まだまだ、チャンスはあると、落とし込むと今度はケミにおかしな動き。すかさず、聞くと生態反応。すぐにアワセを入れると、やはり小さいけど、それなりに突っ込む。
僕にも少しは学習能力がある。今度はちゃんとタモ入れし、27センチのチンチンを取り込む。まあ、こんなときに限って、ハリはカンヌキにガッチリ掛かっている。
またまた、テトラの上で記念撮影と思いきや、今度はデジカメが「バッテリ充電中」のまま。
まあ、小さいし、まだまだ釣れそうだから、そのままお帰り願おう。
しかしこのことが後で問題になろうとは・・・
しばらく釣り続けるが、怪しいアタリ4回でカサゴ1匹、素針3回。最初にバラしたところで、ス〜とケミが流れて、アワセを入れると、今日一番の突っ込み!マジになって左右への走りをいなし、沖への突っ込みには思わず糸を出してしまった。
まあ、犯人はわかっているが、今日の仕上げにやりとりの練習をして、65センチのフッコ君を上げたところで、今日は気分良く納竿。
既に竿をたたんでいる、ひささん、kazさん、モンキーさん、ありちゃんの待つ、いつものデニーズへ行き、今日の報告。
あ〜ゆっくり眠れるぞ〜、と翌日の掲示板で2枚目が記念すべき300号と知りまして・・・^^;
落とし込み部はかなり劣勢だが、勝負は下駄を履くまでわからない。
暑い夏。そして僕たちの熱い戦いもまだまだ続く・・・
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