投稿者 ひさ
釣行日 2002年8月12日(月)
場所
トンネルは長かった・・・

5月14日に今期2枚目をあげた時は、「ひょっとしたら今年は去年より釣れるかも・・・」と内心思っていたオイラであったが、それから3ヶ月、こんなにも長いトンネルが待ち受けていようとは・・・。
今年からつけ始めた「管理人の釣り日記」を読み返してみると、福浦での黒鯛釣りはこんなにも過酷であったかと今更のように思う。
その間、東北遠征に行って良い思いをさせてもらったものの、やはりオイラ達は「福チヌ」のメンバーである。
地元「福浦」で本命をあげなくては!

魚がいない時はオイラも諦めがつく。
しかしここ数週間は同行のメンバー達が面白いように本命を釣り上げる中、自分だけがいつもノーフィッシュ・・・。
「腕」の無いオイラはいつも神頼み・・・そうなるとこれはもう何かの祟りとしか思えない。
別段思い当たる節は無いのだが・・・。
気付くと気合だけがいつも空回りしている。

だけどここ数日は「バラシ癖」が戻ってきた。
こういう状況になってくると本命の顔を拝める日も近い!
折りしも夏休みに突入、時間はたっぷりある。
とにかく空回りしないよう、肩の力を抜く事を心がけて海に望もう!

午後3時過ぎに家を出て海に向う。
先週あれだけ調子の良かった福浦界隈だが、週末から一変して激シブモードになってしまっている。
連日の南風の影響で濁りも消え、水温も相当下がっているようだ。
今日も厳しい釣りを強いられるかも知れない・・・。
最初から覚悟を決めていくと結構気分も楽になるもんだ。

さて、今日はどこに入ろうか・・・。
いろいろ思案した挙句、先日痛恨のハリス切れを演じてしまったNのいつものポイントに釣り座を構える事にした。
支度前に海を見ると少しだけ濁りが入っている。
他の釣り人の様子を見ていると潮は動いていないようだ。
しかし仕掛けとコマセを作り終える頃には、かなりいい感じで更に濁りが入ってきた。
何か「予感」のようなものを感じながら、午後5時、戦闘開始!

開始1投目でいきなり良型のメバル。
ここしばらくこんな型のメバルは釣れていなかった。
ひょっとして今日は活性がいいのかも・・・。

その後もアジやカサゴがポツポツ釣れ、昼間の福浦としてはまぁまぁの状況が続く。
しかしこんな時は暗くなったら急に活性が落ちてしまうのが福浦の法則・・・。
何とか日が沈みきる前に本命をかけたい。

潮が動いていないから、仕掛けを振り込んでウキにコマセを被せる単調な作業を繰り返していると、振り込んだ直後にウキが海中に消えた。
竿を立てると右に左にマッタリとした重さでグイグイ引いていく。
明らかにボラだ。
久しぶりにレバーを握って大物の引きを楽しもうと思ったのだが、やり取りしているうちにハリスがプツンと切れてしまった。
う〜ん、ボラの引きで簡単にハリスが切れてしまうとは、やっぱりハリスが痛んでいるのかなぁ。
チヌがかかったらどうしよう・・・などと要らぬ心配をしてみたりする。

しばらくすると少しだけ潮が右に動き始めた。
今日は何も考えないで釣りをしよう!と決めていたオイラは、開始からずっとタナを変えずに3尋固定で責め続けていたのだが、潮が動き初めて根掛かりが多発、
とうとうラインから切れて水中ウキを1つロストしてしまった。
今考えるとこれが逆に良かったのかもしれない・・・。

仕掛けを作り直し、タナを少しだけ・・・ほんの10cm程上げて、ついでに辺りも暗くなってきたのでウキにケミを装着。
ウキのトップだけでアタリを取る「福浦夜仕様ひさバージョン」で再び海と対峙する。
するとその第一投、0.5号負荷のカヤウキがじわじわと海中に引きずり込まれていく。
一呼吸、いや二呼吸ほど待ってから合わせると、ガツンとした手応えと共にチヌ特有の突っ込み!
瞬間ハリスの強度がメチャクチャ心配になる。
なんせこの暑い中、車の中に放置しっ放しだったのだから・・・。
しかしここは1.75号Vハードを信じる事にして、少し強引に浮かせにかかる。
すると案外簡単に浮いてきた魚・・・紛れもなく本命クロダイである。
タモを伸ばしてから2度程突っ込まれたが、何とか玉網に収める事に成功!
約3ヶ月に及ぶオイラの死闘にピリオド、いやカンマを打つ1枚があがってくれた。
午後6時50分、即計測すると41cm、ここのところカイズ中心だっただけに40cmオーバーは素直に嬉しい。
元来キャッチ&イート派のオイラは40cmオーバーは迷わずキープするのだが、今回ばかりは3ヶ月ぶりに遊んでくれた黒鯛君に敬意を表し、写真撮影の後そっと海にリリースする事にした。

   
       管理人1枚目の図・・・写真の撮り方がヘタクソでごめんなさい。


魚をリリースしてから再び潮が沈黙してしまった。
しかし雰囲気は何故か凄く良い。
何が良いって、うまく言えないが、とにかく「まだ釣れる」という気配が感じられる。
そしてそういう状況がメチャクチャ楽しい。
1枚あげた心の余裕からだろうか、目の前の海を存分に楽しむ事ができる。
う〜ん、やっぱ釣りっていいなぁ・・・ホントにオイラは現金な男である。

その後1時間ほどするとウキがピクリと動くがそれっきり沈まないという状況が続く。
いかにも魚がエサを下からチョコッとつついてるだけのようなアタリだ。
そこで仕掛けを3尋半まで下げてみる。
その直後に福浦特有の二枚潮になったのか、上潮は右へ、底潮があて気味に動いているようで、あっさりと沈みテトラに根掛かりしてしまう。
いずれにしても潮が動き始めてくれたのは嬉しい事だ。
少しだけ仕掛けを沖目に入れて、右斜め前の沈みテトラの向こう側を攻めるイメージで、コマセを沈みテトラ付近に1杯、ウキに被せるように1杯、その間に一杯とやや多めに放り込んでみる。
この攻め方に変えて2投目、仕掛けが馴染んだ頃ウキがモゾモゾし始めるが、どうしてもそれ以上入ってくれない。
少しだけ聞いて見ると一旦浮いたウキが再びモゾモゾ・・・。
我慢できなくなって軽く合わせると生体反応・・・しかしあまり大きくない。
カサゴかな?と思って仕掛けを巻いてくると、途中ガツンと一度突っ込んだ。
ありゃ?本命かな?
その後数秒のやり取りでやっぱり本命と確信。
午後8時25分、浮かせてタモ入れして見ると35cmの綺麗な魚体が納まっていた。

   
       管理人2枚目の図・・・さっきと逆さでごめんなさい。


いやはや、今日は思いがけずいい釣りができた。
やっぱり気合の入れすぎは良くないんだろう。
そう言えば「名人」と言われる人達は皆どことなくどっしりとした風格のようなモノがある。
オイラも早くそんな域に達したいものだ。

いずれにしても長かったトンネルも抜けて、福浦戦は15連敗でようやくストップ!
しかも今季初の連発!
とにかく今日はメチャクチャ嬉しい!
その後も何となく釣れる気配は感じていたが、午後9時半、根掛かりで仕掛けが切れたのを機に納得の納竿とした。

1年の内で何回かこんな演出をしてくれる福浦の海神様・・・。
再び長いトンネル・・・なんてのはどうぞご勘弁を!


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