投稿者 ひさ
釣行日 2001年6月18日(月)
場所
オメデタイ!おめでたい!

絶好調!という言葉がある。
今のオイラは正にそういう状態なのか・・・。
先月までの絶不調がウソのように晴れ晴れとした気分で6月の海を満喫している。
その昔「天中殺」という言葉が流行ったが、今思えば先月までの半年間のスランプはそういう類のものだったんだろう。
長いこと人生を過ごしていると(←まだジジィという訳ではないが・・・)こういう浮き沈みがあるんだなぁとつくづく思う。
♪人生楽ありゃ苦もあるさ〜♪
オイラの大好きな水戸黄門のテーマソングは実に本質を突いているではないか!
月初の夢の年無しゲットに続き、この週末〜週明けもオイラの釣り人生にとって忘れ得ぬものとなった。

〜第一章・親バカ編〜

以前から釣りに対する理解を深めてもらおうと、我が家ではヒマを見つけてはファミリーフィッシングを楽しんでいた。
いつもはサビキでアジやイワシを狙うお決まりの釣りだったが、時折持ち帰る父親のクロダイを見て、上の娘が「私も大きいお魚が釣りたい!」と言い出したのは去年の秋だった。
よし、それなら!
と娘にクロダイデビューをさせようと決意してあれこれ道具を揃えたまでは良かったのだが、いざ出撃となるとなかなかスケジュールが調整できない。
なんやかんやで計画は越冬を余儀なくされ、とうとうこの6月にずれ込んでしまった。
当然福浦で竿を出せれば一番良いのだが、残念ながら6年生の中でも小さい方の娘が竿を出せるポイントが見つからず、かといっていきなりテトラでは危険が伴うので、三浦半島の足場の良い堤防を物色していた。
結局6月17日、まずは城ヶ島を攻めて見る事にしたが、目標の黒島堤防には先客がいて入れず、押さえの灘ヶ崎で竿を出した。
しかしここは全く魚の気配が無かった為、すぐに移動、長井仮屋港へ向かった。

娘に大型の感触をつかませてあげたい!
今回はそういう親バカ根性丸出しだったので、自分の竿は出さず、娘のアシストに徹する事にしていた。
長井ではネンブツダイ、小カサゴの入れ食いに続き、少し沖めに仕掛けを流した直後に超大型がヒット、隣で見ていたオンダさんが魚影を確認したところでは「アイゴだろう」との事だったが、あの引きはまさしくクロダイと同じもの!
娘は竿をのされっぱなしだったのでオイラも一緒に竿を持ってアシスト、やっとの事で水面に浮かしたがその直後に最後の突っ込みで痛恨のバラシ・・・。
普段あまり感情を表に出さない娘が、一瞬呆然とした後で悔しそうな顔を見せる。
う〜ん、こりゃ絶対釣り上げさせてあげたい!
親バカぶりを発揮して真剣モードで娘と仕掛けを打ちつづけると、2回目のヒット!
これも大きいがやりとり10秒ほどでこれまたハリス切れ・・・。
こうなったらこちらも意地である。
絶対釣り上げるぞ!と気合を入れなおして戦闘モードへ。
すると3回目のヒット!
これも大きいが今度のは下へ突っ込まない。
既に3回の大型ヒットで娘の腕も限界に達しているようだが、今度こそ!という気持ちで慎重に魚を浮かせる。
あがってきたのは予想通りボラ。
でも親としてこのボラは何とかタモ入れしてあげなければならない。
購入してから初めて魚を入れる玉の柄を伸ばしてこいつを無事ゲット。
あげてみると推定40cm強のボラであった。
娘はもうかなり疲労しているようだが、その疲れた表情の中にも嬉しさがこみ上げているようにも見える。
何より親バカのオイラが嬉しくて仕方が無い。
普段は毛嫌いしているクロダイ外道のボラも、今日ばかりは幸運の魚だ。
こうして娘のデビュー戦は本命こそ釣れなかったものの、当初の目的を達成して、そして何よりも家族の絆を深めながら終了した。
6/17しーちゃん(仮称)ボラゲット

〜第二章・オヤジも負けちゃいられん編〜

長〜い前置きになってしまった・・・。
これも親バカの成せるわざと思ってお許しいただきたい。

さて、本題である。
娘に何とか大型の引きを体験させることができたが、今度はオイラの番だ。
ここで一発オヤジの貫禄を見せておかなければ、ヘタッピなオイラはすぐに娘に追い抜かれてしまう。
我がホームページも開設1周年を前に、この一両日中にも3万アクセス突破の勢いである。
こりゃ竿を出さねぇ訳にはいかねぇだろ!
翌18日(月曜日)、仕事を午前中で終わらせたオイラは、南の強風が吹き荒れる中、一人福浦へ車を走らせた。
この風向きだと3〜4〜5のいずれかだ。
午後3時半現地到着、平日だというのに5番は既に入るポイントが無い!
恐るべし!釣り人パワーである。
4番を見るといつもの場所が空いている。
迷わず入釣する。

開始直後からウキに活発にアタリ。
お馴染み3魚種(カサゴ・メバル・ソイ)に適度に遊んでもらう。
18時、珍しいフグ登場。
19時、これまた福浦お初のトビウオがヒット。
これで五目釣り達成じゃ〜!
って喜んでる場合じゃない。
周りも暗くなってきたので、カヤウキのトップにケミを装着、ガン玉を追加してウキを沈め気味にする夜仕様に変更した。そしてそれは夜仕様開始2投目、午後7時15分の事だった。
ウキが小気味良くシモっていく。
合わせるとガツンとした手ごたえ・・・明らかにお馴染み君ではない。
最初から本命とわかる引きに、多少の物足りなさを感じながらも慎重に魚を浮かせていく。
6/18管理人30cm 魚は比較的容易に浮いてきた。
タモを出して掬うと、予想通り本命クロダイ。
綺麗にあわせたつもりだったがしっかりハリを飲まれている。
やっぱヘタッピなんだなぁ、などと思いながらもすぐに採寸すると、なんとビックリ30cmジャスト!
3万アクセス達成前夜に30cmキリ番サイズを授けてくださるとは・・・。
福浦の海神様はなんと粋な計らいをしてくださるのか!
その後もコマセが終わるまで釣り続けたが、結局後続なく午後8時過ぎに納竿とした。

〜終章・みんなハッピー編〜


家に帰ると子供たちが大喜びしている。
これで何とかオヤジの威厳も保てた。
後片付け〜食事〜風呂と済ませ、HPをチェックすると既に3万アクセスにカウントダウン状態!
早速今日の釣果報告を掲示板とMLで済ませると、日付が変わる午前0時に3万アクセス達成!
次々と各方面からお祝いメッセージが入る。
HP管理人としては感無量のひと時だ。
しかしこれは偶然の出来事なのだろうか?
HP開設1周年を前にとっても大きな花火が打ち上げられた気分である。
掲示板やML・DMで次々に送られてくるメッセージを読んでいるとなんとナミ部長の誕生日?
これもまためでたい!
次の日のMLでkozoさんも同じ誕生日と判明!
これもまためでたい!
み〜んなハッピーな日に黒い「めでたい」を釣り上げる事が出来た事に、あらためて福浦の海神様に感謝である。

誰かの誕生日にクロダイがあがる!?
こういうの、我が同行会の一つの神話にしていきたいな。
次の誕生日はいつ、誰ですか?
その日に釣行するといい事あるかもしれませんよ!
投稿者 ひさ
釣行日 2001年6月1日(金)
場所
やったぜ!夢の50オーバー!

釣れない!
全く釣れない!
オイラが行く所全て魚が散ってしまう・・・。
これは一体どういう事なんだろうか。
何かの祟り?
う〜ん、もうどのくらい本命の型を見ていないだろうか・・・。

とにかくいろいろ試してみた。
ライン・ハリス・ハリ・ウキ・・・。
良いと思う物は全て手を出してみた。
試行錯誤の間にいくら分の仕掛けをロストしてしまっただろうか。
基本に返って教則本も読み返した。
釣り場に行って先輩方の仕掛けをそっと見たり、テクニックを盗もうとしたりした。
近場の地磯に遠征もした。
全ては21世紀初物1枚をあげる為に・・・。
或る日夢を見た。
自分の体より大きなクロダイを釣り上げて微笑んでいるオイラがいた。
これはまずい!既にクロダイ中毒と化しているようだ。

最後はもう神頼み状態・・・。
そしてついに・・・
クロダイあげたら禁煙!・・・ネットを通じて世界中に無謀な宣言までしてしまった。
本当に愚かな男である。

この日はいつもとは何か違っていた。
6月1日金曜日・・・。会社は5月度の締めが終わった直後である。
5月の終盤は仕事が超多忙を極め、ストレスも相当溜まっていた。
休もう!・・・そう決めたのは前日の締め直後だった。
一応朝から自宅で月明けの業務をさらっとこなして、午後2時過ぎに支度にかかる。
すると隣で女房殿が、「釣り行くならおにぎりでも作ろうか?」などと天変地異が起こるような事を言っている。
ご丁寧にポットにお茶まで入れて・・・。
う〜ん、やっぱりいつもと違うぞ!

午後3時自宅出発。
出かけに予感がしたのか・・・
「おい、今日は包丁を砥いどいてくれる?」
しかしこの時点では自分で意味不明な事言ってるな・・・と反省していた。

午後3時20分、現地到着。
この日は最初から3番入釣を決めていた。
どうもいつもの所は人が多すぎて場荒れの傾向が強い為である。
時間はたっぷりある。ここは一番、昨年縁起のいいポイントでじっくり攻めてみよう!
しかし海を見て愕然・・・。
赤い!赤い!赤い!
現場にいた釣り人が「今日は朝からこんなだよ。な〜んにも釣れねぇ!」とこぼしている。
ふ〜〜〜〜、ため息が出た。
それでも今日は初志貫徹!ここで竿を出そう!
そう考えてまずコマセ作りにかかる。
バケツに水を汲むと、やっぱりまっかっか!
でもいつもの赤潮とは違う・・・。
結構深い層まで、赤いというより茶色、まるで泥水のようだ。
「ひょっとしたら結構いいかも・・・」
う〜ん、やっぱりいつもと何か違う・・・。

コマセ作りを終え、今度は仕掛け作りにかかる。
その時大きな凡ミス発覚!
なんとタモ枠が無い!
そう言えば先日隠密2番浮気釣行の時にロッドケースから出しっぱなしにしてしまったような気がする・・・。
自宅に電話をすると「ここにあるよ〜!」と一言。
・・・少し気持ちが萎えた。
まぁ、メバル・カサゴじゃタモ必要ないか!
実はこの玉の柄、竿のMEGADRY同様購入してから一度もクロダイに触れていない・・・。
今日も必要ないか!とも思ったが、ボラなんかがかかった日にゃ困ってしまう。
とりあえずkazさんに電話。すると既にこちらに向かっているとの事。
しょうがない!kazさん来るまでゆっくりするか。

4時半くらいだったか、kazさん登場。
仕掛け作り終えていたオイラは早速仕事にかかる。
釣り始めた頃には表層の赤みは取れていたが、相変わらず海全体が茶色い。
潮は右から左にゆっくりと流れている。
このポイントでは絶好のコンディションだ。
仕掛けを流すと左の根にあたってウキがシモる。
う〜ん、今日はいいかもしれない・・・。
後ろではその後に到着したナミ部長とkozoさんが仕掛けを作っている。
今日はマズメから夜にかけてが勝負かな・・・などと勝手に思い込んで、少しマッタリモードで仕掛けを打ち返す。

午後5時10分くらいか、左に流れてしもるウキに微妙な変化が・・・。
ウキのトップが少し押さえ込まれて止まっている。
「入れ〜〜〜〜〜」・・・心の中で叫ぶとジワリジワリと沈んでいく。
入りきったところで大きくアワセを入れると、ガツ〜ン!
でも動かない。
な〜んだ、又根掛かりか!・・・・と思い仕掛けを回収しようとすると、掛けた根が動いている。
大きな根を引っこ抜いちゃったかな〜と思っていると今度はその根が反対に動いていく・・・。
あっ、魚がついてる!
慌ててもう一度竿をたてて魚を浮かせにかかるが、全く抵抗無く浮いてくる。
なんだろう???
やがて水面まで浮いてきて魚がバシャバシャし始めたが、水しぶきで魚体を確認できない。
その瞬間、1回目の突っ込み!
う〜ん、何だかわからない。
その後も比較的簡単に浮いてくる。
途中2回目の突っ込み!
これが強烈だった。竿を思いっきり持って行かれる。
沖に走ってくれずにテトラに潜りこもうとしているみたいだ。
思わず両手で竿を抑えながら、「kazさ〜ん、なんか掛かった!ヘルプ〜〜〜!」
レッドスナイパーは頭上できれいな弧を描いている。う〜ん、いい感触だ。
まだ明るいからその勇姿がしっかり見て取れる。
kazさんがタモを持って取り上げ配置についてくれた。
3度目の突っ込み!これもテトラに潜ろうとする。
この時点で「ひょっとして本命?」とようやく気づいた。
でもかなりテトラ際まで来てしまっている。
今度突っ込まれたら危ない。
強引に竿を立てて魚を浮かせる。
目の前で魚が浮いた!
「本命ッスよ!」・・・kazさんがタモを出しながら叫ぶ。
最後はテトラの淵ギリギリでようやくタモ入れ完了!
あげてみるととにかくデカイ!
横の防波堤から投げ釣りをしていた人がメジャーを持って来てくれた。
採寸するとなんと50cmジャスト!
お〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!夢の年無しだ〜〜〜〜!
瞬間体が震えた。

今年の目標は「とにかく数よりも型!福浦で年無し!」だった。
ようやく上がった今年の初物が、この目標を叶えてくれるとは・・・。
感無量である。

その後潮が完全に止まってしまい、アタリが遠のいた。
結局午後10時前まで粘ったが、釣れたのはカサゴ1尾のみ・・・。
隣で竿を出しているナミさん、kazさん、kozoさんには良型カサゴやらメジナやらが掛かって適度に楽しんでいるのだが・・・。
やっぱりオイラは腕が無いんだな〜。
でもまぐれでも嬉しい!
納得して納竿とした。

家に帰ってからは禁煙の儀式である。
タバコ・ライターその他喫煙に必要なものは全て女房殿に引き渡した。
福浦の海神様はしっかりオイラの宣言を聞いておられた。
しかも「年無し」で生涯禁煙をお命じになられた。
この掟を破ったら、福浦で生涯クロダイを釣らせてくれないだろう。
一番喜んだのは娘達だった。

さぁ、今年の目標は果たした。
次なる目標は・・・
当然昨年の記録更新!
目標、年間20枚以上!
この1枚でようやく「ちんねん」は返上できたが、クロダイ釣り修業はまだまだ続く!
皆さんも目標は高く持って!
がんばりましょう!


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