2010年8月分 釣行記 |
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スランプ脱出? もう随分と、黒鯛を釣っていない…o(T◇T)o 7月22日。 帰省したときに、46の芦屋のマダムを一枚頂いたのが最後。 福浦産となると、7月10日にカイズを3連発してから釣っていない。 釣りには行っているのだが、何が悪いのか分からない。(←ウデだな) その間、周囲では良型を連発している。 集魚財を変えてみたり、秘密の混ぜ物をしたり、付け餌に秘密のひと工夫を加えたり…。 際を狙ってみたり、沖目を狙ってみたり、棚を深くしたり浅くしたり、仕掛けを重くしてみたり軽くしてみたり、ハリスを長めに取ったり短めに取ったり…。 何をしても、海中を漂う仕掛けのイメージが湧かないんだヮ。 これはまさかのスランプ!? ガ―( ̄□ ̄;)―ン!!(←だから、ウデだって) いっそ、団子でも握ってやろうかと、本気で考えてみたり(笑)←コラコラ 8月28日は海の公園の花火大会。 今週を逃せば8月坊主になってしまう。 それだけは何としても避けたい…。 そんな思いを胸に秘め8月20日(金)。 仕事を終えてから釣りに行くかどうか悩んでいました。 潮は若潮。満潮15:57。干潮20:34。 夜の干潮でも水面133p。 満潮時の水面156pを考えると、干潮前後1時間にチャンス有り? でも、若潮でいい思いしたことないんだよな。 『ちょっと占いにでも行ってみるか…。』 (´ー`)y-~~ チーン。 ジャラジャラ。 ・・・閉店まで粘って14K突っ込みの12K返し。 (T-T)『うん。いい負け方だヮ。』←かなり悔しいらしい 『あれ?メール来てる。』 『ひささん?写真添付?』 ま・さ・か…(°□°;) 21時50分45cm!!!!!!!!!!!! ヒササン、オメデトゴザイマス。 イッテタノネ。 アタシモ(イットキャヨカッタ)アシタ、ガンバルョ。 日が変わって8月21日(土) 中潮の初日。 満潮16:22 165cm 干潮21:28 121cm 月齢10.9 月輝面89% 今夜の月は小望月。 『待宵の月』とも云う。 満月(望月)を楽しみに待つという意味で『機は近い』の意味を持つ。 フフフン 午前中にオキアミを購入してベランダで解凍。 今日のコマセは白チヌをベースに、生さなぎ、アミノX、糖蜜、ムギコーン。 刺餌にはGグリルLにアミノ酸漬けの食わせムギを和えたものを用意。 フフフン←やる気満々 18時30分 Nにて実釣開始。 道糸1.8号にハリス1.25号を1尋と矢引き。 針は黒刃(クロヤイバ)の2号。 ヘラの電気ウキに4B+4Gで浮力を調整。 いつものレシピで、棚3尋半、竿2本先から攻め始める。 潮は左から右にゆっくりと流れている。 風は若干南西から吹いてくるが、影響はほとんど感じない。 先ずは場を作るため、バッカンに押し付けて固めたコマセを10杯ほど放り込む。 先程のコマセの投入場所よりも竿2本分ぐらい左側、1本分ぐらい沖目に仕掛けを投入し、竿を立てて仕掛けを引き、最初にコマセを大量投入した場所でなじむようなイメージで仕掛けを流す。そしてなじんだ頃を見計らい、塊でウキの手前にひとつ、左側にひとつ、そして柄杓を切るようにして、ウキに被せるようにバラ撒く。 3投目流していると、電気ウキの目盛りが僅かにシモる。 集中力が高まっていく。 竿を持つ左腕がいつでも動けるように信号を送る。 ゆっくりとトップの光がひとつずつ海中に沈んでいく。 ウキに向けて竿を突き出して少しラインを送る。 シュッとウキが消し込むと同時に左腕を上空に向け振り上げる。 ズシンとした手応え。 制覇技《改》が大きく撓る。 ほんの数秒、力の均衡が続いた後、底を離れ右に向かって走り出した。 しまった。先手を取られた(°□°;) 竿が伸され、竿先が海面に突っ込む。 レバーブレーキを少しずつ緩めて相手の隙を探る。 が、反撃の隙を与えられないまま、竿先が軽くなった。 やっちまった…(ToT) デカかったなぁ。 仕掛けを回収すると、ハリスが結び目から切れている。 根擦れでも、タカ切れでも無い。こんなことは初めてだ。 仕掛けの中で一番弱いとされる結束部。 だけど実際にここで切られるようなモンスターなら、アタシには無理っす。 捕れませ〜ん(ToT) 敗北感一杯でいきなり疲れ果てたアタシ。 もう、一生チヌは釣れないんじゃないの? なんて弱気になりながらも、ひたすら打ち返す。 暫くするとメジナラッシュ。 ウキのシモリ方でそれと分かるのに、竿に乗ると一瞬ドキッとしてしまう。 で、やっぱりあの品の無い引きにがっかりしながらも、退屈しない時間を過ごす。 何匹のメジナを揚げただろうか・・・。 やっぱり本命は釣れない。 すると明らかに今までとは違う引き。 グイグイっと底に潜ろうとする。 キター!!(≧∇≦) フフフン♪ おっ引く引く♪ フフフ…ン? ヒラを返した白い魚体は簡単にタモに収まった。 フグにしては平たい。 タナゴにしては細い。 縞々模様。 って、30cm弱のシマイサキやん。 珍しい外道にちょっとうれしかったりもするアタシ。 そして21時丁度、再び電気ウキに反応が…。 ツンツンと軽くウキが沈みかけた後、スッとウキが戻る。 前アタリだ。 そしてジワジワっとウキがシモっていく。 左腕の筋肉に緊張感が張り詰める。 ビシッ。 左腕に架かる負荷。 ずっしりとした手応え。 あの、独特の突っ込み。 コレコレ♪ タマラン。 玉網に収まった、紛れも無い本命は、ずっしりと重かった。 計測すると44p 待望のチヌでございました(≧∇≦) これでトンネルから脱出したとは言えないかも知れませんが、少なくとも釣れずに悩んだこの1ヶ月で、アタシの中の引き出しが、またひとつ増えたのかも知れません。 そして福浦の海に感謝しつつ、アタシは思うのです。 フフフン 気持ちええのぉ。 やっぱ、チヌ釣りはやめられまへんな。 |
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『釣りの女神さま』 福浦に集う仲間と会話していて、時折出て来る『○○さんは僕にとっての女神さま』という言葉。 最近では、某管理人さんがまーにゃんさんのそれになったとか、ならなかったとか・・・。 (もし、これ見ても怒らないでね 笑 ) みなとみらい地区での仕事を、予定通りこなしてから福浦へ到着。 釣り座は7月月初の風雨の中、初めて竿を出して釣果を得た縁起の良いポイント。 珍しくさっさと釣り支度をしながら、いつものルーティーンに従ってコマセを数杯入れながら潮を見る。 場所柄か?思っていた程に潮は澄んでおらず、むしろ薄濁りの雰囲気。 右から左へ適度な速さで効いている。 太陽は南中をとうに過ぎて、南西の風が心地よく感じられた。 そうこうしていると我らウキフカセ部部長のナミさんが、出撃前にわざわざ寄って様子を見に来てくれた。 最近では自らをカイズマスターなどと仰ってはいるが、チヌ釣りの理論とその経験に裏打ちされた釣技は、どんな本よりも参考にさせてもらっている。 今回も仕掛けのトレースと角度、コマセの投入点、その他諸々、とても勉強にさせて頂く。 暫くしてまた一人になり、仕掛けを打ち続けていた17時53分。 フローティングベストのポッケに入れてある携帯が、メールの着信を知らせる。 春先頃から親しくさせてもらっている釣友だ。彼は釣り全般をこなすが、ことチヌ釣りとは縁が無かったようで『チヌって食べられるの?』とか『年無しってどういう意味?』など、その釣歴からは想像しづらい微笑ましい質問を投げかけてくる。 ちらっと見た携帯から、仕掛けを入れて補正したばかりのウキに目を移すと、イメージしていた速さで流れていない。 もたれ掛っている。そんな表現が似合いそうな感じで、その1、2秒後・・・。 ウキのトップがスーッと海中に入っていく。 まだ充分に明るい時間なので、ウキの入水角度とスピードも見えた。 間違いなく根掛かりの類ではない。 ウキトップの倍入ったところで合わせを入れると、修理中のアートレータに代わってスタメン起用されているBBXが先調子の弧を描いた。 と同時に、相手がバンバン叩く衝撃も吸収するが、 決して間合いは詰まらずに右へ左へ走る。一度竿の角度調整でレバーを握った。 それ以外は概ね素直に浮いて来た本命も、明るい水面にギラッと黒銀の色を残した次の瞬間、一気に反転して最後の抵抗を見せる。サカナと少し距離があったので、やり取り中は40pクラスかと思っていたが、計測すると49p。納得のサイズに一人微笑んでしまった。 と、そこで先程の釣友からのメールを思い出し、開封すると『天気はどうだい?雨降らなきゃいいな』 とまぁ、一応釣り人っぽい内容ではあったが、彼の着信タイミングと同時のアタリだったので何か縁起のようなモノを感じた。 早速、返信報告し『もう今日は満足で、後は適当にながすよ!』などと言っていたはずなのに・・・。 20時15分。それまでと同様に右から左へ潮が流れる中、投入した仕掛けも張り気味にしていた。 ここぞというポイントをウキが離れた瞬間、シモッた。そう、アタリというよりもウキがシモッた。 このポイントをご存知の方なら想像し易いと思うが『そのポイントを離れる瞬間』に根掛かり等でシモる事は殆どなく、つまりアタッたのだ。 珍しく渾身の力で合わせを入れると・・・? 竿が満月になって止まった。根掛かりだったか? ただ、竿先にわずかだがイキモノの感触がある。竿先がわずかに動くから、そう思った。 そのまま数秒様子を見ていると、いきなり右手前に竿ごと持っていかれた。 先程の様に竿を叩くなんて状態ではなく、何かが海中で暴れている。そんな感じだろうか。 思い出したのが2ヶ月ほど前にTMで経験した、あのバラシ。とても似ている。 サカナに引っ張られいるというより、例えるなら、仕掛けが間違って潜水艦に引っ掛ってしまい、なされるがままの状態。自分で書いていても意味不明。 ただ今回、幸いな事に前回と違うのは、常時、竿の角度を保てていた事。 トルクのある引きではあったが、主導権は握っていたと思う。 3〜4分。なかなか姿を見せない相手に一瞬、ボラか?とも思ったが間違いなく本命と信じていた。 それから数秒後、初めてサカナが水面を割った。 この事を私たちは『本命が水面をバシャバシャ・・・』と言うが、これは違った。 ボコッ! いや少し違う。 ガボッ! そう、そんな音がした。 しかも、その得体の知れないサカナは水面でも弱る気配がない。 息を吸わして等と上品にかまってる暇も無さそうだし、アシストしてくれる仲間もいない。 仕方なく、サカナが一度ヒラを打った瞬間に、金魚すくいの様にすくった。一瞬の出来事だったと思う。 タモに収まりはしたが、お、重い。タモ枠が軋んでいた。 計測するも明らかに50pを超えている。スケールを読んでいく。1、2、3・・4。 自己記録との対面だった。 冒頭の『女神さま』。普段の生活とは違って、こと釣りに関してはこういうのを信じている。 誰と行ったから釣れた。とか、誰と電話で話した後は釣れる。とか。 全く根拠が無いと言ってしまえばそれまでだが、そんな事を考えながら釣るのも結構楽しい。 だって自然相手の遊びだから、理屈だけで説明がつかない時ってある。 潮位が。潮回りが。潮の向きが。と、普段いつも拘っている自分がこんな事を大事にしている。 このギャップがとても可笑しく思える。 そして今夜の女神さまは間違いなく、あの時メールをくれた彼だろう。感謝。 2010年8月2日 小潮 満潮 20時42分 17時53分 49p M 20時15分 54p M
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