２０１０年７月分　釣行記

投稿者 のぶ 釣行日 20１０年７月９日（金） 場所 Ｍ 『星に願いを』 この一ケ月の間。 多少なりとも人生観が変わりそうな。そんな出来事があった。 これまで、のほほんと過ごしてきたから、案外この変化は大きい。 そんな訳（ってどんな訳？）で、福浦の海も３週間程のご無沙汰。 今日の天気予報は、釣り人にとって決して芳しくない強い風雨。 西から延びる梅雨前線に乗って夜半には、低気圧もここ横浜へ接近する。 仕事の諸事情もあり、今日の釣行は外せない。気持ちも決まってる。 仕方ないから行くだけ行って、遠雷が聞こえてきたら即撤収しよう。 昼間にメールした、ウキフカセ部の皆さんの返事が全員『延期したら…』だった。 皆さんが言う通り、こんな悪天候の日に好んで行く事もないのかもしれない。 いつから、こんなにチヌ釣りにどっぷり嵌ってしまったんだろう？ 福チヌとこの仲間を知ってからに違いないコトは確かだ・・・。 福浦に到着して早々、潮の色を見た。何とも言えない良い濁りが入っている。 チヌ釣りをされる方が見たら、皆さんがそう思うに違いない、そんな色。 そのトキ、心の中でギュッと手を握り締めたくなるような感覚があった。 既に７〜８ｍとなった南西風と共に降り始めた雨の中、釣り人があちらこちらに。 普段は、春先や晩秋に薄手の防寒着代わりとして使っているカッパを着こむ。 これが無ければ、１０分で濡れ鼠。　気持ちが滅入ってしまうに違いない。 今夜の場所は、ピンポイント。昨年のＫＫにも似たバス狙いの様なポイント。 ついつい、こんな場所に食指が動くところは性格上、致し方ないのかとも思う。 場所柄、比重を重めに配合したコマセを打ち、馴染んだ頃を見計らい仕掛けも入れる。 潮は右から左にやや速く流れる。立ち位置を、右に約２ｍ調整して仕掛けを流す。 これは先日、ナミ部長から教わった流し方を自分なりに応用。（したつもり…。） 開始早々の２投目。3.5ヒロ取った仕掛けを打ち、ハリス部分を修正した数秒後。 まだ、サシエが充分に沈降しきっていないタイミングなので、白く塗られた穂先がコンコンッと弾かれたのも分かり、同時にウキは斜め下へ力強く入っていった。 合わせを入れると、ギューッという締め込みと、ゴゴンゴゴンと叩いている。 来た。 そう思った次の瞬間、スポーン。　あぁ、抜けた・・・。 今シーズン、気に入って使っている白色塗装のハリをチェックする。 明らかに本命らしき歯形があった。 悔やんでもしょうがないので、またせっせとコマセを打ち、仕掛けを流す。 そんなコトをしながら数分後の18：30。カッパのポッケに入れた防水携帯が鳴った。 取ろうか迷っていると、張り気味に流した仕掛けに引っ張られた三色の電気ウキが、 ゆっくりと沈んでいく。主導権を取られたくない場所なので素早く合わせを入れる。 ズシッ。乗った。 竿を絞り込み、重量感のある引きで左右に走る。相手は、なかなか水面を割らない。 薄暮の中、茶褐色の水面下に必死で抵抗している白っぽい魚影が、二度三度見えた。 ようやく、白い腹を浮かせた本命を無事にタモ入れ完了。なかなかのスプリンター。 計測した後に携帯を取り出すと、先程のメール着信はモンキーさんからだった。 『今からいい時間やなぁ…』（原文のまま）まさに、その着信時刻は取込み真っ最中。 いつぞやの、ありさんも・・・。関西の方々は特殊能力をお持ちなのか？(笑) そして迎えた19：20。 先程より多少の潮位差はあるものの、ほぼ同じタナを流していた。 ツツッとウキのトップを抑え込んだ後にジワッと沈む、まるで教科書の様なアタリ。 斜めに寝かせた竿を、そのまま後方に倒すように合わせる。 ギューンとサカナが乗ったのも、竿を通してよく分かる。 手前に突っ込んだトキの竿さばきで焦った以外、素直に上がったのも本命だった。 気が付くと、雨は更に激しく横から叩きつけ、雲も北北東に向けて速く流れている。 その後、少し小降りになったものの、強風は変わらない。 コマセも思うように、ポイントへ入れづらくなってきた。 このまま続けていても、大雑把な釣りになってしまいそうだったので撤収。 ちょうど２日前。 ７月７日の夜は、生憎の曇天で星空は見えなかったが、日付の変わった深夜には、雲の切れ間から星が顔を出したので、何とは無しに願い事をしてみたい気分になった。 それが今夜の釣果に結びついたのかは分からない。 けれど、ひとつだけ確かなのは、今こうして楽しく釣りが出来るのも、周囲で支えて心配してくれた多くの人のおかげ。 今夜の２枚は、常に僕を気遣ってくれた、ある釣友に捧げたいと思う。ありがとう。 日時　2010． 07． 09　　 18：30　 45�p 19：20 　43�p 場所　M 潮周　中潮 満潮　16：25 干潮　21：20

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